北村諒インタビュー1 〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜
将来のプランはなく、無職が最高だ!と思っていたほど
―今回は北村諒さんにご自身のアルバイト経験などを伺います。どうぞよろしくお願いします!
こんにちは、北村諒です。よろしくお願いします。今日はこれからアルバイトを始めようっていう人たちに向けて自分の経験を語るってことなんですけど、僕こういうアドバイスとかほんと苦手で…なんですけど、僕のこれまでの経験が少しでも役に立てば、と思います。
最近僕は舞台俳優や声優などをやらせていただいて、今でこそこんな話をしていますが、実は21歳の時に今の事務所の方に声をかけてもらうまで将来なにがしたいとかは決まってなくて、むしろ、なんにもしたくない、無職が最高だ!と思っていたくらいです(笑)。
―そうだったんですか!今の姿からは想像できないですね…
逆に当時なにもなかったから、俳優をやってみようかなってなったんだと思います。せっかく機会をもらえたし。でもお芝居やりたいとか、有名になってやろうとかを思ってたわけじゃなかったから、レッスンとか稽古も、自分がなにをしているのか全然わけがわからないような状態でした。なんだこれ!?みたいな(笑)初舞台の時もめっちゃ怒られたし…
でも、いざ本番をむかえて、お客様を目の前にして、拍手をもらったら、「あ、楽しいな」と思えたんですよね。お客さんって、すごい喜んでくれるんだって。お金を払って観に来ていただいたお客さんに、ちゃんと楽しんでもらえるものを提供できるって素敵なことなんだと。そこからいろいろな舞台に続けて出させてもらううちに楽しいこともたくさんあって、芝居って面白いなって、やってから見つかったという感じです。
―子どもの頃から人前に立つのは得意だったのでしょうか?
実は僕、もともと団体行動って得意じゃないんです。基本、一人でゲームしてる人(笑)。以前、両親に聞いたんですけど、保育園の学芸会もすごいやりたがらなかったらしくて、ステージに出てきてもずっと棒立ちで泣いていたらしい…
中高生になっても人前でしゃべるのは苦手なまま。だからクラスでの発表とか、人前に立つのは本当に嫌だったなー。人と話すのも苦手だから、できるだけ一人でいたかった。
だから芝居っていうのは、自分の中では新しい道でした。舞台って、すごいたくさんの人が関わるんですよ。役者もたくさんいて、演出家の人もいて、スタッフさんもいて、その人たちと一緒になって芝居という一つの作品をつくるんです。でも、そういう新たな世界を知って、すごく楽しかった。
すべての時間が舞台にむけた時間
―毎日お忙しそうですが、普段はどのように過ごされていますか?
今は、本番が終わってもすぐ別の舞台の稽古にはいって、その本番やってまたすぐ稽古やって…という感じで、基本的に舞台のことを絶え間なく考える生活です。
1日のスケジュールも、朝は弱いのでぎりぎりに起きて(笑)稽古場に向かって、ひたすら稽古してって感じ。だいたい夜の9時頃までくらいかな。みんなでご飯に行くこともあるけど、帰るともう遅い時間なので、家にはほぼ寝に帰っている感じ。
稽古の日は、本当に1日ずっと稽古場にいるんですよ。役者って、自分の役の出番が少ないような時も他の人の演技を見たりしているんです。すべての時間が舞台にむけた時間ということに変わりはないですね。
たとえば、これはみんなそうだと思うけど、一役者といえども、どうしたら舞台がよくなるだろうとか、常に作品全体のことを考えていると思うし、やる以上は120点、150点のものを皆さんに届けたい。自分が出てないシーンでも、もっとこうした方がいいんじゃないかと思ったら演出家さんに伝えたりします。そうやって新しく生まれることもあるんじゃないかなって思うから。
―役だけでなく、舞台をつくりあげる意識なんですね。
基本、子どもの頃から何かをつくるのは好きだったんですよ。プラモデルやジオラマづくりをね、一人で(笑)。舞台をつくるっていうのはそこにつながるのかもしれません。そういう意味では、今は意外にちゃんとやりたいことをやれてるんじゃないかなって気がしてます。
お芝居の面白さに目覚め、現在は舞台中心の生活を送っているという北村さん。次号はそんな北村さんのアルバイト時代のお話です。あさっての配信をお楽しみに!
北村 諒 Ryo Kitamura
1991年1月25日、東京都生まれ。 前山田健一氏プロデュース「Unknown Number!!!」メンバー。舞台を中心に、TV、雑誌などで俳優、声優として活動中。出演する主な舞台作品は『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』、 『ホイッスル!~BREAK THROUGH 壁を突き破れ~』、 『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』、 『刀剣乱舞』、『弱虫ペダル』シリーズなど多数。今後の出演作は 舞台『真・三國無双』など。
撮影:山本あゆみ
衣装/SRIVER
http://www.sriver.jp/
モデルから俳優にシフトしはじめた当時、舞台俳優をしながらアルバイトをしていたという北村さん。どんなお仕事をしていたのでしょうか…気になります!
アルバイトを通して自分が変わったという北村さん。今回のお話がいよいよ最終回です。最後はこのバトンが誰に渡るのか、北村さんからの友人紹介もお楽しみに!
たくさんのゲストに貴重なアルバイト経験を語っていただいた『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』。記念すべき第15回は、記事をよくチェックしてくれていたという北村諒さん、染谷俊之さん、廣瀬大介さんの3人を迎え、座談会でお届けします!全3回の配信のうち1回目の今回は、これまでのゲストを振り返りつつ、最もバイト衣装の似合っていた方を大賞に選出していただきます!次回からも特別企画が盛りだくさん。是非お見逃しなく!
3回に渡ってお届けしている『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』スペシャル企画。2回目の今回は、読者の皆さんに投稿いただいた下記「#バイトの悩みあるある」ツイートに3人が回答します!どなたのツイートが読まれるか…ドキドキです!
3回に渡ってお届けしてきた『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』スペシャル企画。最終回は3人が「やってみたかったバイト」の衣装で登場!お一人ずつ、じっくり語っていただきますよ!