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2016年10月24日

赤澤燈インタビュー1 〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜

赤澤燈 タウンワークマガジン

今話題の人物にアルバイト経験をリレー形式で語ってもらう『バトンでつなぐ「明日のつくり方」』。4回目は、人気のマンガ『男水』を原作にした、2017年からのテレビドラマ&舞台に出演する俳優、赤澤燈さんのお話。3回に渡ってご紹介します!

―前回ゲストの廣瀬さんが経験したアルバイトが焼肉屋ということで…赤澤さんに「ファミリーレストランと焼肉屋さんの接客の違いはありますか?」というメッセージを預かっています。

え、焼肉屋で働いたことないからわからないですよ!?(笑)うーん…僕が働いていたのはファミレスなんで正確にはわからないですけど、たぶん、接客ということに関しては変わらないんじゃないかな。気持ちよくご飯を食べてもらって、気持ちよく帰ってもらう、と。

―廣瀬さんとはいつ出会われたんですか?

5年前くらいの舞台です。ダブル主演やコンビの役などがいくつか続いて、今では5本の指に入る友人です。二人でいても、彼がひたすら携帯いじっていて会話がないこともありますけどね。彼、変わってるから(笑)。でも、一緒にいて楽なんですよ。
 

目指すものがなくなり、何をしていいかわからなくなっていた

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―赤澤さんご自身が芸能界に入られたきっかけは?

半分紹介、半分スカウトでした。実は僕、美容師のいとこに憧れて高校の進路学習でも美容師の説明を聞きにいったりしていたんです。でも、厳しい世界だから、響きだけで美容師を考えている人は考え直した方がいいよって言われて「あ、俺だ」って(笑)。現実のお給料を聞いたら想像とは違ったんですよ。

それで、何をしていいかわからなくなっていた時に、その美容師のいとこが知り合いだった今の事務所の社長を紹介してくれたんです。

―芸能界にはもともと興味がおありだったんですか?

ないです、ないです! 映画は昔から好きでしたが、まさか自分がやるとは。いとこは、僕を業界に入れようと思って社長に紹介したと思うんですが、最初の誘い文句が「芸能事務所のパーティーがあるから、芸能人に会えるよ」みたいな感じ。

行ってみたら、プロデューサーや業界の人も来ていて、ビックリするくらいトントン拍子で舞台の出演が決まりました。まだ事務所に所属していなかったから、社長が「じゃあ事務所入れようか」みたいな感じで(笑)。

それで、こんな機会なかなかないだろうし、やってみようかなって思った。ほかに進みたい道が無かったから飛び込めたんだと思うんです。

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―もともと映画はお好きだったんですね

そうですね。家で観るなら、なにも考えないで観られる作品が好きです。僕、変に几帳面なところがあって、細かいことが気になって止めちゃったりするから進まないんです。だから連続ドラマとかコメディとかの方が好き。

最近だとポツドールっていう劇団の方が脚本・演出されてる『恋の渦』っていう映画が衝撃的でした。なんというか、リアルすぎて、ほんとに役者さんがやってるのかなみたいなところもあるし、あれはちょっとすごいなって。最近一番衝撃受けた作品かもしれない。

―それは…何も考えずに観られる映画ではないのでは?

いや、なにも考えずに観られる映画だと思ったんですよ(笑)。僕、ちゃんと観る時は、さぁ観るぞってお風呂も歯磨きも終えて、あとは寝るだけって状態で臨みたいんだけど、これだったらいいだろうと思って、お風呂の前になんとなく再生しちゃった。そしたらもう止まんなくなっちゃって。後悔した作品です(笑)
 

いろんな人に出会ったことで自分の幅が広がった

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―演じる立場からは、映画や舞台に関わる今のお仕事をどう感じられますか?

舞台は、稽古の時にいろいろとチャレンジできる。もちろん本番でもできるんですが、やっぱり徐々にみんなでつくり上げていくプロセスがまず面白くて、それがお客さんに「いいね」って言われたりするとさらに嬉しいですね。

映像だと、その瞬間、あたかもその空間に生きているような切り替えができるかってことが要求されます。難しいけどOKが出た時は嬉しいです。映像の経験は浅いですが、そういうところができるようになったらいいなと。

―映画の撮影現場で急遽長台詞を暗記したことがあったとか

いや、できなかったらダメなんで。その時は、監督に「ちょっとメモとって」って言われてメモとってたんですけど、書いても書いても台詞が終わらず、「まだあるの!?」って内心焦ってました。でも、意外と追い詰められた方がいいのかもとも思います。もともと自分の性格が平均点とりにいっちゃう人間なんで。

監督も僕のことを「コイツならできる」と思ってないと、そういう風に言ってくれないと思うんですよ。そういう期待に応えられた時は嬉しいです。

―俳優というお仕事にはどんな魅力がありますか

いろんな人に出会えることですね。同じ世代の若手もそうだし、あと作り手側の方だったり。そこにいる人、その現場ごとに、自分の関わり方って違うじゃないですか。いろんな新しい自分を教えてもらえるところがあるというか。

僕、本当は自分のことをしゃべるのって苦手なんです。例えば以前なら、今日みたいなインタビューでも、全然、心の中では思ってもいないような平均点のとれることしか言わない(笑)。

でも最近は自分の悪いことでも素直に話そうと思えるようになったんです。いろんな人に出会ってお仕事をさせて頂いたことが今の自分につながっているのかなと思います。

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ご自身を平均点をとりにいってしまう人間と語る赤澤さん。次回は図らずも全然平均的ではない刺激的な世界に飛び込んでしまったアルバイトのエピソード。高校時代のお話です!

■Profile
赤澤燈
Tomoru Akazawa

1990年3月14日、東京生まれ。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 芥川慈郎役を経て、2016年舞台では、『回転する夜』、『美男高校地球防衛部LOVE!活劇!』箱根有基役や『クジラの子らは砂上に歌う』チャクロ役と3作に渡り主役を演じる。映画では、『カニを喰べる。』シリーズの『天秤をゆらす。』や『サマーソング』に出演。2017年からは、舞台化も決定している出演作、日本テレビドラマ『男水』がスタート。そのほか出演作する舞台『メサイア』、映画『くらわんか』、映画『お江戸のキャンディー』が公開予定。

公式ブログ http://ameblo.jp/enatomoru0314/
日本テレビドラマ『男水』 http://www.ntv.co.jp/dansui/  《2017年1月放送開始》

撮影:三瓶康友

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