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2017年03月09日

玉城裕規インタビュー3 〜バトンでつなぐ「明日のつくり方」〜

玉城裕規 タウンワークマガジン

3回に渡ってお届けしてきた玉城さんのインタビュー。最終回は玉城さんが俳優を目指して上京された時のお話を伺います!最後はこのバトンが誰に渡るのかもお楽しみに。

やるなら早い方が良いと思った

―俳優を目指されたきっかけを教えていただけますか

それはめちゃめちゃシンプルで…映画を観て、ですね。

『GO』という作品を観た時に、その世界観や映像そのものを綺麗だなぁって感じて。「この中に入ってみたい」って思ったのが俳優を目指したきっかけです。

でも、なり方がわからなくて(笑)。地元が沖縄だったので、「とりあえず東京行くしかないな」って考えて。まずは東京の養成所に入るため、高校1年の夏休みに東京に行ってオーディションを受けました。

結果、無事に受かって。東京に来るのは高校を卒業してからで大丈夫とは言われていたんですけど、単純に「やるなら早い方がよくない?」と思って、高校を編入して上京しましたね。試験を受けて。

ずっとやってたサッカーも、部活最後の大会は出ずにっていう形で、高2が終わって、高3からこっちに来ました。

玉城裕規 タウンワークマガジン
―高校を編入してまでとは、大きな決断でしたね

…まぁ、「ミスったな!」って思いましたよ(笑)。

高2までの沖縄の高校は全日制で、1クラス40名で11クラスとかある高校だったんで、すごく賑やかだったんです。

でも高3で東京に来て、編入したのは定時制だったんですよ。同じ高校の全日制の生徒が制服着て下校してる時に、僕は登校するわけじゃないですか。

夕暮れ時、だんだん暗くなってくる時間に、生徒も10人くらいで…。「うっわ寂し!」と思いました(笑)。

それでも携帯には、沖縄の友達からすげー楽しそうな連絡がくるわけですよ。「どうなの調子は?」って(笑)。どうもこうも…!なんか余計に切なくなって一人で「しんどいぃぃ…」って思いながら通ってましたね。次の夏休みにはもう速攻で、沖縄帰りました(笑)。

少しでも早く俳優になりたいと思って選んだことでしたけど、その時はちょっとだけ、後悔しましたね(笑)。

玉城裕規 タウンワークマガジン
―小さい頃から人前に立つのは得意な方だったのでしょうか?

いや、内気だったと思います。人前に出るのが嫌いだったんです。クラスでの発表とかも嫌。俳優になろうなんて、全然考えてなかったくらいです。

養成所のオーディションの時だって、ビビるくらい指も足も震えてましたし。

高校の学園祭でも、僕のクラスは映画を撮ることになって、「出て」って言われたんですが全力で断りました(笑)。恥ずかしくて。

学園祭当日には、今度は後夜祭で発表される「ミス・ミスター」みたいなのを決めるんですけど。その投票でミスターに選んで頂けて…ただ目立つのが本当に嫌だったので…校内放送で「玉城さ〜ん、集まってください」って言われた瞬間に僕、家帰りましたからね(笑)。

サッカーやって、普通に学校生活過ごしたいだけなのに、「目立ちたくない!」って。

でもその時にはもう、東京行くって決まってたんですよ。俳優目指すためにこれから編入試験受けるっていうのも決まってて(笑)。矛盾してますよね。

初めての作品は「楽しい」っていうことしかなかった

玉城裕規 タウンワークマガジン
―それは…養成所では大丈夫だったのでしょうか?

最初は羞恥心をなくそうとして、めっちゃ人のいる公園で叫んでいたこともあります。

養成所では定期テストみたいなものがあるんです。いろんな事務所の方をお呼びして、このテストの結果がよかったらお呼びがかかるみたいな。

だからこのテストのために映画のシナリオ本とかを買って、養成所の仲間と代々木公園で、大きな声でセリフを叫んでました。

それで羞恥心をなくせたかは、わからないですけど(笑)。でも、周りに同じような人がいると、やっぱりこう…身近な人の前で突然演技するよりは恥ずかしくないですよね。養成所の時にはもう人の前に立つのも大丈夫でした。

玉城裕規 タウンワークマガジン
―作品の中で初めて役者として演技した時はどうでしたか

映画作品に、ちょこっとした役で出させてもらったのが初めてだったんですが、もう「楽しい」っていうことしかなかったですね!

もちろん養成所に通っていたのでレッスンは受けさせてもらっていたんですけど、レッスンの時は室内でセリフのやりとりをして、想像してお芝居をしていたので。映画になると歩くのも、衣装も、霧も、すべてがリアルなんですよ。

だから「うわ〜もう楽しい…!」っていう。レッスンより全然楽しい。どうやって演技が上手くなるのかもわかんないままですけど、本当に楽しさしかなかった。

沖縄を出てきた時点で「俳優しかない!」って思っていましたけど、今でもそれは変わらず、この仕事を辞めたいと思ったことは一度もないんです。飽きやすい自分が今でも続けられているのは、やっぱり役者の仕事が楽しいからなんだと思います。

玉城裕規 タウンワークマガジン
―昔の玉城さんを知る地元沖縄の人たちは、今の活躍を見てなんて言っていらっしゃいますか

地元の友達とは今でも普通に会うんです。で、フラットに「どう最近は?」って聞いてくれる感じです。家族も含めてそうですけど、みんな応援してくださるのでありがたいですね。

ただ沖縄ってそんなに舞台が多くないし…なんなら舞台の上演があることが珍しいくらいで。実際に自分が仕事している姿を見てもらうことが難しいところもあります。

だから映画やドラマのような、沖縄でも見てもらいやすい映像作品にも、これからはもっと出演していきたいですよね。

みんなに見てもらえるように精進したい、応援に応えたいなって思っています。

◆気になる次のゲストは…?

荒牧慶彦 タウンワークマガジン
◆次のゲストは何度か共演したこともあるアラマッキーこと、荒牧慶彦さん。メッセージは「アラマッキー(って呼んでるけど、コレ平仮名なのかな…) いつも素敵な笑顔だけどイラッとする事あるの?by玉城裕規」あー、「規」の字がギリだ(笑)。よろしくね!

玉城裕規 タウンワークマガジン
素敵なお友達に囲まれている玉城さん。目立つのが嫌という矛盾を抱えながらも(?)、自分のやりたいことに正直に、まっすぐに進んでいく行動力が、周りの人を惹きつけているのでしょうね!さて、次回は舞台『刀剣乱舞』にも出演された、人気俳優の荒牧慶彦さんがゲスト。こちらも是非ご覧ください!

★次回掲載は3月13日(月)を予定。乞うご期待!

■Profile

玉城裕規 Yuki Tamaki

1985年12月17日生まれ、沖縄県出身。
2011年の全労済ホールスペース・ゼロで上演された「少年ハリウッド」伊達竜之介役を好演し注目をあびる。翌年、累計発行部数は850万部を突破した渡辺航氏による週刊少年チャンピオン連載漫画の舞台「弱虫ペダル」東堂尽八役で人気を博し、舞台「ライチ☆光クラブ」ジャイボという作中で「奇人で変人」と描かれている役を演じきる。同役のテレビアニメの声も担当する。
舞台のみならず、映画では山口ヒロキ監督「Messiah メサイア-漆黒ノ章-」周康哉役で出演する。(同作品の以降のシリーズに出演する)2014年、読売新聞創刊140周年記念として辻仁成氏の初の脚本・演出作品「海峡の光」では同姓愛者の役を演じ、深作健太演出作品『里見八犬伝』や、唐々煙氏作による大ヒットコミックの舞台「曇天に笑う」主演、曇天火を演じ殺陣を披露し、幅広く演じる。

近年では、「血まみれスケバン・チェーンソー」の劇場版(山口ヒロキ監督)では怨憎役や、ホラー作家三津田信三氏の小説原作映画、三木康一郎監督「のぞきめ」の吉田鋼太郎さん演じる四十澤想一役の青年期を熱演。他、ベリーグッドマン「Eye to Eye」と、Softly「あなたのことを想って指先でなぞる文字は」という新曲2曲をモチーフにしたオリジナル純愛ストーリー『先生に恋した夏』で主演を務め話題を呼ぶ。Softly「あなたのことを想って指先でなぞる文字は」ジャケットの表紙にも起用される。2017年4月15日~舞台『里見八犬伝』館山公演からスタートします。

公式ブログ:http://ameblo.jp/official-tamaki/

撮影:杉江 拓哉

撮影地:Burger Mania EBISU

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